勝手ながら、もう一つの趣味である飛行機カテを増設しました。
しばらく飛行機ネタです。
手元に一枚のパッチがある。お世辞にも縫製が良いとはいえないが、今回の旅はこれに
尽きる。
ウクライナ空軍Su-27solo display team
何だかんだいってこれを見に出かけたようなもんです。
ロイヤル・インターナショナル・エア・タトゥー(通称RIAT)
毎夏イギリスで開催される世界最大のエアショーであります。
今年は直前になってこのウクライナの鶴が参加することになり、個人的には俄然盛り上がっ
たのです。Su-27フランカーはロシア系戦闘機最高傑作の一つとして数多くの派生型(とか某
国のコピー)が存在します。私も本家ロシアのSu-30,Su-35、Su-34、あるいはマレーシア空軍
機などを見てきましたが、性能はともかく巨大で均整の取れたプロポーションに惚れ込んでい
るのです。
さて、1機がデモフライト、1機が地上展示となった今回。フライトは撮れるとして、展示機を何時
撮りに行くかが課題でした。日本の航空祭と異なり、RIATはフライトが始まると夕方までひっき
りなしに飛びます。うろうろ展示機を撮影に行く時間はありません。なので早朝7時半の開門と
ともに片っ端から展示機を撮影していき、10時のフライト開始前に終わる必要があります。おま
けにスーさんは会場の端っこに駐機されており、笑えない距離を歩いて会いに行く必要がありま
した。そして不幸なことに?土曜日の早朝にはパイロットも関係者もおらず、狙っていたグッズ
を買うこともできませんでした。
まあしょうがない、と思ったのですよ、その時は。
「パッチとかいろいろ売ってたよ」
同好の方から教えてもらったのは、土曜日の夕方のこと。
なんと!!!
早朝すぎて(そうでもなかったのだが)、出店前だったのか。
仕方がないので、日曜日にもう一度長駆歩いていくことを決意。
ところが翌日曜日のフライトプログラムを見て頭を抱えます。
暇がない…
何かを諦めて時間を捻出すればいいのですが、良くも悪くも獲物がバラけており、三十分の時
間をひねり出すのも難しい状況。熟慮の末、お昼ころの大戦機のフライト時に抜け出ることにし
ます。
ほとんどを小走りで走破し、スーさん前に到着。結構大きな出店で手広くグッズを売っていま
す。ん?なんか知らんが肝心なものがないぞ!!
Su-27をデザインしたディスプレイチームのパッチがあるらしいのですが、机には並んでませ
ん。売り切れ??
と、横にいたオッチャンがクルーに尋ねています。
…英語通じてないじゃん。ただ、どうやら売り切れて在庫なしということのよう。
これは凹みますわ。
代わりになるものを探しますが、ディスプレイチームと無関係なものも多く、いまいちパットし
ません。オッチャン諦めて撤収。
まあ運がなかったってことかな。と思ったのですが…
目の前で売り物を整理していたクルーが、おもむろに自分のジャケットに付けたパッチを指
差します。
「これでもいいかい?」
と直接言われたわけではないのですが、そういうゼスチャー。
反射的にOK!と叫んでしまいました。その場でべりべりッと剥がして商売成立。
ガタイのいいウクライナのクルーとがっちり握手をしてお買上げ。
なんか漁夫の利っぽい気もしますが(物欲しげに見えたのか)、運が回ってきたとしか言い
ようがありません。パッチ一枚10ポンドは安いものではありませんが、よそでは15ポンドな
んてのもザラにありますし、ブースで売っていた他のパッチと同額なので良心的とも言える
のかも。件のクルーにとってはいいお小遣い稼ぎになったのかもしれません。
まあ、お互い美味しいビールが飲めるのならOKでしょう。
という訳で、我が家の宝物が一つ増えました。RIATまで行って、フライトを見て、クルーに売
ってもらった、そこまで含めてよい記念になりました。
しかしまあ、スーさんはでっかいですね。ピクセル迷彩も存在感ありますが、そもそもデカイ
です。そしておそらく塗装が一番剥げやすい昇降ラダー取付部だけ色が違いました。おそら
くハゲチョロのレタッチだと思いますが、使った塗料の品質管理がウクライナっぽいですな。
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