2017年8月27日日曜日

RIAT2017出撃記4 すうぃんどーん






















 ターミナル4からセントラルバスステーションへ移動します。作戦はいろいろあ
りますが、去年はバスに乗ったので、今年はヒースローコネクトに乗ってみます。
ターミナル間は無料ですのでね。
車内はちょっといい感じのクロスシート車です。(ちょっとです)残念ながら数分
で降りる必要がありますが。
ターミナル2・3で降りて、地下道をただひたすら歩き、バスステーションへ。
ここで残念なお知らせ。

スウィンドン行き50分ディレイ。ナンテことでしょうか。十分撮影時間があった
なあと思いますが、まあボッとしてるしかありません。スウィンドン行きはロンド
ン市街発なので、恒常的に遅れるようです。昨年は80分ディレイだったし。





















一時間遅れのバスでスウィンドンへ。途中からはもうずーっとこんな風景です。
イギリス南部ですなあ。例によって日が沈むのが遅いので、6時でも普通に明
るいです。後の席のネーチャンたちがヘッドホン全開で、しかもずっと歌ってい
るので喧しくて仕方がありおません。どれくらい五月蝿いかというと、前の方の
客が度々振り返るくらい。どこにもバカ女はいるもんですな。
ほい、スウィンドン着。
今年の宿は駅そばなので、まずはチェックイン。バウチャー刷ってあるのに、
宿帳に全部書かねばならなくてちょっと驚く。まあいいですけれど。このホテル
は高層タイプ(昨年はグランドフロア泊だった)なので、エレベータに乗ったが…
動かないのよ上の階へ。カードキー挿しても階指定できない。
で、グランドフロアとロビーフロアをウロウロした挙句、やっと分かった。
一度挿して抜く。で、階ボタンを押す。(よく見たらちゃんとそう書いてあった)
笑ったのは、宿泊中度々ハマっている人と出会ったことで、オレだけじゃない
んだなあと。で、挿して抜くんだよ、と教えてあげることに。みんな揃って、
そ~~やるんだ。こりゃわからね~~ってリアクション。
ちなみにグランドフロアの自動扉も、内側からの明け方がわからなくて(笑)、
外に出られなかったのだよ。外でタバコ吸ってるニーチャンが、横のボタン押
すんだよ、ってゼスチャーで教えてくれた。
夕食はホテルのパブでもよかったが、毎度お馴染みテスコへ買い出し。
テスコいいよ~~、便利だし安いじゃん。セルフレジだと誰と話さなくても買え
ますしね。

2017年8月12日土曜日

RIAT2017出撃記3 ロンドンへ



東京発は、搭載の都合かちょっと遅れ気味。
ドーハでの乗り継ぎがちょっと短めなのでヤキモキするが、
コレばかりは仕方がない。































最近の機体ではおなじみの色が変わるLED照明。
この日は比較的デリバリーから日が浅い機体がアサイン
されており、本当にピカピカ。単純にうれしいですね。
座席はさほど広くありませんが、コレでも787よりマシらし
いですね。まあ別に困りません。





















タッチパネル式なので(コントローラーもあるが)深く考える必要もなく、サクサ
ク呼び出せます。ドーハまで時間があるのと、この深夜でも食事が出るので、
とりあえず「キングコング」を見て時間つぶし。その後食事をしてネます。申し
訳ないけれど、食事には頓着しないので記憶があまりありません。まあごく普
通です。飲み物は常にビールと決めています。日本発着便は国産ビールも
搭載しているみたいですが、当方はハイネケンです。ハンガリー押し。

一眠りして 起きてもまだバングラディシュ上空です。ふえー遠いね。
仕方がなくまた映画。「 Hidden Figures」を見る。邦題「私たちのアポロ計画」
で味噌をつけた?あの映画です。マーキュリー計画の裏側で奮闘した黒人
女性の物語。フライトの直前に、ジョン・グレンが計算チェックを依頼するシ
ーンがあるんだが、黒人故に管制室からはじきだされていた主人公に頼む
のだ。うおう、そう来たかグレン。(フィクションらしいが)
いい映画ですよ。なんで「ドリーム」何ていう変な邦題にしたか不明。





















なんかカッコいいコクピット画面が出せるのよね。
残念ながらちょいディレイで到着。そそくさと乗り継ぎ経路を急ぐ。例によって
中東のターミナルは広い。セキュリティーチェックのレーンは数が多く、あっさ
り通過。





















有名なくまキタ~。
あんまり可愛くないと思うのは私だけだろうか。





















QR003はA5ゲート。A380なので乗客数が半端ない。電子機器はチェックを受
けろというので、やな予感がしつつ持っていく。
係員「おうっ!!」って感じで驚いたが、どう見てもカメラだねっ、て感じで無
事通過。





















お隣にもA380がならぶ。この早朝7時にもかかわらず圧倒的な日差しと、モ
ヤッとガスった風景が中東ですな。





















オンタイムで離陸。何だか画面には物騒な話で盛り上がった地名が並んで
いる。 経路外れたらヤバイ。
ロンドンへのフライトは、お隣が陽気なおねーさんで、何だかいろんな持ち込
み食べ物を勧めてくれる。いや、ほとんど動いてないから必要ないんだよ。































イギリス来た。日本ードーハに比べ、やはりずっと近いんだね。A380
はA350に比べかなりゆったり横幅があり、非常に快適。特に窓際席は
胴体最大経がかなり高い位置にあるので、座席と壁の間に10cmくらい
余裕がある。いらない毛布を突っ込めるくらいで非常にゆったり感があ
ってよいです。個人的には最も好きな機体。





















う、、、一周させられちまった。ヒースローでは珍しくありませんがね。
で、無事着陸したが本日はこの時間27R運用だったので、南にあるターミナ
ル4まで遠い遠い。何便も27Lからの離陸機を見送って横断。おかげさまで
ディレイ。スウィンドン行きバスまでは時間があるが、ちょっと撮影に、という
のは無理そうだ。
そして悪名高き入国審査。大行列なのに休憩時間に入ったのか三ブースしか
開いていない。五十何番までブースあるのに、このザマだ。やる気ないねえ。
で、ここで四〇分待たされて、やっと出番。
「スウィンドンで何するの?」「エアショー見るんだよ」
「飛行機が好きなのか」「もちろん。レッズとスピットファイアを見に来たんだ」
「タイフーンもカッコいいだろ」「ジャバニーズイーグルの次くらいだね」
「そうか、まあ楽しんできな」
なんか知らんが、去年よりも結構突っ込まれたが、無事入国。もう撮影どこ
ろかバスステーション直行だ。

2017年8月6日日曜日

出撃の舞台裏


























RIAT参戦、実は三回目である。と言っても、これだけを目当てに出かけたのは昨年に続いて
二回目。個人でも行けることが分かってしまったら、特段心配はない。ヒースローにたどり着
ければ、最寄りの街であるスウィンドンへは高速バスで1本だし(もちろん鉄道でもよいのだ
が)、宿と会場のチケットも含めてネットで手配が可能である。
正直、行くこと自体はかなりハードルが低くなっていると思う。 実際ツアーも含めかなりの日
本人が参戦し、名前は知らないが何処かで見たことがある人はたくさん見かける。

今回は久々にサンダーバーズが遠征してくるということもあり、気がついたら会場のチケット
がどんどん売れている状態。 特にマニア御用達のFRIATチケットのうちMACH3(フライイン
からフライアウトまでフル参戦できるチケット)が速攻で完売し、そこまでせんでもいいんだぜ!
のMACH2も例年より売れているらしかったので、1月には予約を入れました。イギリス人が
そこまでバーズに入れ込んでいるとは思えないんだけれど…
半年後では仕事の加減はまったく掴めませんが、まあ何とかなるッペさ。
続いて宿の予約を入れます。と言うか、予約はしてあります。RIAT開催中はスウィンドンの宿
がガンガン満室になるので、時間勝負なんですよ。ネット予約の場合、直前までキャンセル
可能なタイプもあるので、ちょいと割高ですがまずは予約を入れておくべきでしょうね。しかし
便利な市街地の宿は馬鹿高いです。一泊2万円コースだったりしますから。ただ、ツインの
部屋を選べば同志と泊まると半額に収めることはできますよ。

























次は航空券。コレが悩みどころです。中国系やアジア系が安かったりしますが、時間がかか
るのとサービスがアレなので、私には無理です。昨年はエミレイツでドバイ経由にしてみたの
ですが、羽田深夜発ならその日も仕事ができます。帰国時も深夜なので、泊まらないといけ
ませんが。今年はキャンペーン等に引っかからず、あまり格安感がないので、悩んでいると…
困ったのが来ました。

英政府も6カ国から電子機器の機内持ち込みを禁止

なんだと~~ 

テロ対策で電子機器の持ち込みを制限したトランプ政権に続いて、イギリスもやるのだとい
う。実は米英で内容が微妙に違っており、アメリカ行きの場合、ロイヤル・ヨルダン航空、
エジプト航空、トルコ航空、サウジアラビア航空、クウェート航空、ロイヤル・エア・モロッコ、
カタール航空、エミレーツ航空、エティハド航空と中東の会社はほとんどが対象。イギリス
はトルコ、レバノン、ヨルダン、エジプト、チュニジア、サウジアラビアからのフライトが対象
で、欧州格安旅行の定番御三家は対象外だ。
ただ、こういう規定はすぐに変わるので、7月にも大丈夫という保証はまったくない。一眼レ
フに望遠レンズを担いでいく側としては、ちょっと困った状態だ。流石に預け入れ荷物に
これらを入れる勇気はない。ネット情報では、カメラ電源を入れて空撃ちしたらOKなんて
ところもあるらしいが、搭乗日にそうとは限らない。
今回最大の懸案はここだったのだが、結果的にはセキュリティーチェックが厳しくなっては
いたものの、 特段の問題はなかった。この措置、パソコンが持ち込めず、かなり不評だっ
たようで、アメリカも7月中に条件を緩和している。

























ということで、今回はカタール航空を利用した。同じ会社で行ってもつまらないしね。
羽田を深夜に発ち、ドーハで乗り継いで、お昼過ぎにイギリス上陸予定である。羽田便は
Boeing787なので、それも楽しみだ。とか思っているうちに、また事件発生。

中東諸国、カタールと国交断絶

なんでこうもいろいろ起きるかなあ。幸い欧州便は普通に飛んでいるようだが、中東の小国
であるカタールは周囲を各国に囲まれているため、航路が著しく制限され、フライトに遅延も
発生しているらしい。日常品が枯渇しているというニュースも出た。何だかなあである。
そうこうするうちに、カタール航空からフライト変更の知らせが届いた。
「Boeing787から最新鋭のA350になります!」
ハッピーな演出になっているが、何気にフライトスケジュールも変更され、件のフライト遅延
対策がなされた模様。羽田発着がともに遅くなり、ドーハからの乗継が不可能になったので、
そのフライトも変更されていた。ヒースロー着が2時間遅くなったのは仕方がないが、結果と
してA380のフライトに乗れることになった。昨年は、エミレイツとそのコードシェア便であるカ
ンタスのA380に乗ったのだが、日系が飛ばしていないにも関わらず2年で3社目とは…

ということで、出かける前からいろいろありつつ、カタール航空イチオシのA350に乗り込ん
だのでありました。

2017年8月5日土曜日

ウクライナ空軍Su-27デモフライトチーム

勝手ながら、もう一つの趣味である飛行機カテを増設しました。
しばらく飛行機ネタです。

























手元に一枚のパッチがある。お世辞にも縫製が良いとはいえないが、今回の旅はこれに
尽きる。
ウクライナ空軍Su-27solo display team
何だかんだいってこれを見に出かけたようなもんです。
ロイヤル・インターナショナル・エア・タトゥー(通称RIAT)
毎夏イギリスで開催される世界最大のエアショーであります。
今年は直前になってこのウクライナの鶴が参加することになり、個人的には俄然盛り上がっ
たのです。Su-27フランカーはロシア系戦闘機最高傑作の一つとして数多くの派生型(とか某
国のコピー)が存在します。私も本家ロシアのSu-30,Su-35、Su-34、あるいはマレーシア空軍
機などを見てきましたが、性能はともかく巨大で均整の取れたプロポーションに惚れ込んでい
るのです。

























さて、1機がデモフライト、1機が地上展示となった今回。フライトは撮れるとして、展示機を何時
撮りに行くかが課題でした。日本の航空祭と異なり、RIATはフライトが始まると夕方までひっき
りなしに飛びます。うろうろ展示機を撮影に行く時間はありません。なので早朝7時半の開門と
ともに片っ端から展示機を撮影していき、10時のフライト開始前に終わる必要があります。おま
けにスーさんは会場の端っこに駐機されており、笑えない距離を歩いて会いに行く必要がありま
した。そして不幸なことに?土曜日の早朝にはパイロットも関係者もおらず、狙っていたグッズ
を買うこともできませんでした。
まあしょうがない、と思ったのですよ、その時は。
「パッチとかいろいろ売ってたよ」
同好の方から教えてもらったのは、土曜日の夕方のこと。
なんと!!!
早朝すぎて(そうでもなかったのだが)、出店前だったのか。
仕方がないので、日曜日にもう一度長駆歩いていくことを決意。
ところが翌日曜日のフライトプログラムを見て頭を抱えます。
暇がない…
何かを諦めて時間を捻出すればいいのですが、良くも悪くも獲物がバラけており、三十分の時
間をひねり出すのも難しい状況。熟慮の末、お昼ころの大戦機のフライト時に抜け出ることにし
ます。


























ほとんどを小走りで走破し、スーさん前に到着。結構大きな出店で手広くグッズを売っていま
す。ん?なんか知らんが肝心なものがないぞ!!
Su-27をデザインしたディスプレイチームのパッチがあるらしいのですが、机には並んでませ
ん。売り切れ??
と、横にいたオッチャンがクルーに尋ねています。
…英語通じてないじゃん。ただ、どうやら売り切れて在庫なしということのよう。
これは凹みますわ。

























代わりになるものを探しますが、ディスプレイチームと無関係なものも多く、いまいちパットし
ません。オッチャン諦めて撤収。
まあ運がなかったってことかな。と思ったのですが…
目の前で売り物を整理していたクルーが、おもむろに自分のジャケットに付けたパッチを指
差します。
「これでもいいかい?」
と直接言われたわけではないのですが、そういうゼスチャー。
反射的にOK!と叫んでしまいました。その場でべりべりッと剥がして商売成立。
ガタイのいいウクライナのクルーとがっちり握手をしてお買上げ。
なんか漁夫の利っぽい気もしますが(物欲しげに見えたのか)、運が回ってきたとしか言い
ようがありません。パッチ一枚10ポンドは安いものではありませんが、よそでは15ポンドな
んてのもザラにありますし、ブースで売っていた他のパッチと同額なので良心的とも言える
のかも。件のクルーにとってはいいお小遣い稼ぎになったのかもしれません。
まあ、お互い美味しいビールが飲めるのならOKでしょう。

























という訳で、我が家の宝物が一つ増えました。RIATまで行って、フライトを見て、クルーに売
ってもらった、そこまで含めてよい記念になりました。
しかしまあ、スーさんはでっかいですね。ピクセル迷彩も存在感ありますが、そもそもデカイ
です。そしておそらく塗装が一番剥げやすい昇降ラダー取付部だけ色が違いました。おそら
くハゲチョロのレタッチだと思いますが、使った塗料の品質管理がウクライナっぽいですな。